ハイビジョンビデオ編集  

2008年〜                                             2008年1月 FirstUp

個人レベルで行うビデオ編集もハイビジョン画質でできるようになりました。
リアルタイムで行うにはまだまだPCのハードウェアに求められる敷居が高いようですが実現不可能なものではなくなりつつあります。

ある程度の編集なら市販のハイエンドマシンで実現できるようになりました。
まさに今は家庭用ハイビジョンビデオ編集の黎明期。現状のハードウェアでどこまでできるのか、挑戦です。

目次 このページ内にリンクします

現在の編集環境

どーすればいい?脳内図

Step 1
 家庭用ハイビジョンビデオカメラの選定

Step 2 編集ソフトEDIUSを使用する

Step 3 ハンディカム付属のソフトを利用する

Step 4 連携は可能か?

次期ビデオ編集へ














現在の編集環境

●PCの主な仕様 OS : WindowsXP Pro SP2
CPU : Pentium4 3.40GHz
メモリ : 512MBx2・DDR2-533 DualChannel
HDD : 250GB SerialATA 7200回転 8MBキャッシュ

●編集ソフト canopus EDIUS Pro 4.5

●ハイビジョンカメラ  今回導入
SONYの家庭用ビデオカメラ「ハンディカム」のいづれか



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どーすればいい?脳内図

EDIUS Pro4.5の求めるPCの最低能力
Intel Xeon 2.8GHz Dual(Hyper-Threading:有効)
Intel Pentium D 3.0GHz以上
Intel Core2Duo E6300以上
ATA100/7200回転以上、RAID 0を推奨

「次世代DVD」には残せるの?
SONYの家庭用ハイビジョンビデオカメラのラインナップ
HDR-SR8:HDD
HDR-UX7:DVD
HDR-CX7:メモリースティック
HDR-HC7:miniDVテープ

それぞれに一長一短ありそうで・・
最終的にどうやって見るの?
やっぱりハイビジョン見るなら大画面テレビだよね
   
AVCHD方式への対応

付属のソフトで何とかなる?
EDIUSは利用できる?

ビデオカメラ付属のソフトでどこまで編集できるの?
できれば付属のソフトで取り入れたものをEDIUS側で編集したいんだけど・・・・

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Step1 家庭用ハイビジョンビデオカメラの選定

現状のPC編集環境で採用する家庭用ビデオカメラを選ぶのにある程度事前調査はしましたが肝心の編集ソフトについてはcanopusのサポート体制は家電製品のそれとは違い、電話で聞く、という行為ができません(有償)ので駄目な場合はあきらめなくてはなりません。
それでもホームページからかなりの情報は引き出せますので「たぶんこうだろう」という程度の部分で採用機種を決定することができました。

●SONYの家庭用ハイビジョンビデオカメラのラインナップの中でminiDVテープを使用するHDR-HC7以外は映像記録方式にAVCHDという方式を採用しているようである。
AVCHD : 松下とソニーが共同開発したハイビジョン映像をHDD、メモリーカード、DVDに記録するための規格。映像圧縮にMPEG4 AVC/H264を、音声にはドルビーデジタル方式を採用。カノープスもこの方式に賛同している。

●編集ソフトEDIUSは Pro4.5に無償バージョンアップし、従来のminiDVテープのHDVコーディックのみならずAVCHD方式にも適応しているようである。

●出来上がった映像はどうやって見る? 1時間以内の映像だったらEDIUSでminiDVテープに書き戻せるようなので比較的簡単にハイビジョン映像が見れそうだ。テープにするか。
もちろんAVCHD機種でもビデオカメラ付属のソフトでDVDにハイビジョン画質で出力できるようだ。
→see AudioRoom →Blu-ray Disc考in2008Winter →東芝HD-DVD

●HDV方式なら他のAV機器とi-Linkという接続方法が残されている。これもなんかの役に立つかも。AVCHDはこの次にしよう。

検討結果は当たりか外れかまるで判りませんがとにかく今回はDVテープで行くことにしました。採用機種はHDR-HC7。

従来のSONYのDVカメラと比較して大きく変わった部分はテープ交換が上部からできるようになったこと。三脚に取り付けたままテープ交換ができるようになったことは大きな改善点です。

操作の多くをタッチパネルで行うようになったことで操作が早くできるようになりました。

SONY独自のナイトショットは引き継がれて搭載されています。モノクロではありますがまったくの暗闇でも撮影可能なことは撮影対象をぐっと拡げてくれます。

残念だったのは安くないバッテリーの系列が変わった事。従来シリーズの大容量バッテリーがもったいない。

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Step 2 編集ソフトEDIUSを使用する

canopusのDVノンリニア編集ボードDVStormXAに付属していた編集ソフトEDIUS Proは3から4.5にグレードアップされました。しかしながらボードDVStormXAはHDV入力には対応しておらずPCの汎用IEEE1394端子から取り込むことになります。

PCIスロットにある下の赤丸がDVStormXAのIEEE1394端子。
HDV入力には使用できず、汎用のPC本体のIEEE1394端子(上の赤丸部分)を使用します。

従って編集ソフトEDIUS Proを単体で購入し使用する場合と同じになります。当然DVStormXAのアナログ出力も使用できませんので編集途中を見る外部モニターは無し、となります。
ハンディカムHDR-HC7側のIEEE1394端子は4ピン、このPCのIEEE1394端子は6ピンですからハンディカム付属のi-Linkケーブルは使えません。市販のi-Linkケーブル6ピン-4ピンを購入します。



▼PCによっては4ピン端子もあります(右下)
PCに接続されたハンディカムHDR-HC7
左側面にあるのがi-Linkケーブル
一番太いのがHDMIケーブルでハイビジョンモニタに接続されています

3年前は最強だったこのPCもEDIUS Pro4.5の求めるPCの最低能力をクリアしていませんのでどの程度応じてくれるのかの試用です。

DVもHDVも編集画面に変化はありませんが一応いつもながらの編集画面を載せておきます。
これまでのDV編集では「どうだー、いいだろー」と自慢できたEDIUSではありますが今回はしょんぼり。

▲HDV映像編集画面例
 16:9の画面になっていることで従来のDV映像ではないことが判ることと思います。
タイムライン上に映像を置くだけで過負荷になります。タイムラインの一番上に
赤いラインが見えると思いますがこれが過負荷を示します。
今、過負荷部分のレンダリングを手動で行なっている画面になっています。
レンダリングが終了すれば赤いラインの左側のように
緑ラインに変化し再生もスムースになります。


試用結果の概要です。
●映像取り込みは最悪で、開始から僅か15秒ほどで停止します。
 現PC環境ではとても取り込める状態ではありません。

●映像をタイムラインに載せた状態で「過負荷」になります。
ディゾルフなどの変化を付けるとかなりみすぼらしい結果になります。
そこで適宜、過負荷部分のレンダリングを手動で実施することによりソフト上のモニタで編集時でも滑らかな映像を見ることができます。

●BGM等の音声ファイルをタイムラインに追加するとそのままではスムースに再生されずこれまた最悪の状態です。
ただしファイルに書き出してしまえば問題ありません。

●テープに一旦書き戻して大画面TVで見てみました。
 従来の標準画質ではテープに書き戻すにはワンクリックでしたが、HDV画質になるとSTEPが増えます。
「HDV Speed Encoder」あるいは「Canopus Procoder Express for EDIUS Wizard 」を使用して一旦、「m2t」という拡張子のファイルを生成します。
次に「MPEG TS Writer」を使用してテープに書き込みを行います。

▲「HDV Speed Encoder」を使って「大分自動車道」というファイル名で保存する例 ▲「MPEG TS Writer」を使用してテープへの書込みが成功した例

一旦テープに書き戻された編集済みの映像はEDIUS上で見る映像とは違い元の映像品質に戻っていますので美しいハイビジョン映像を楽しむことができます。

編集した初めてのハイビジョン映像をこちらからどうぞ

  
  大分・佐伯市 空の公園       宮崎空港


ただしwebでハイビジョンをお届けするわけにもいきません。お届けできるのは「雰囲気」のみです。あしからず。
全49.8MB、7.5分の大きなファイルですのでダウンロードに時間がかかります。1、2分経ったらMediaPlayerの再生ボタンを押してみてください。
すべてのダウンロードが終わった時点でスムースな映像が見れるかと思います。




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Step 3 ハンディカム付属のソフトを利用する

SONYのハイビジョンハンディカムには「Picture Motion Browser」というソフトが付いていて
・動画や静止画をパソコンに取り込む
・動画のカット編集をする
・動画から静止画を切り出す
・静止画の管理
・DVD作成(AVCHD方式のハンディカムではハイビジョン画質で製作可能)

などの機能を持っていますのである程度の動画の編集と、編集した動画をハイビジョンTVで見ることはできそうです。
ただし、ハイビジョンDVDを作成しても従来のDVDプレーヤで見ることは不可能で、それを見ることが出来る再生機器(AVCHD対応機器)が必要です。HDR-HC7にも一応「Picture Motion Browser」が付属していますが、AVCHD方式ではないためにハイビジョン画質のDVDを作成することはできません。


▲初期設定をした後の「Picture Motion Browser」起動画面です。サムネイル一覧からダブルクリックで動画の再生をすることができます。
  画面下;インストールするとデスクトップにはいくつかのアイコンが生成されます。


今回利用するのは「動画の取り込み機能」です。アイコン「ハンディカム(テープ)からの取り込み」をクリックしてソフトウェアを起動します。

▲映像を取り込んでいる様子。
テープの必要な場所で取り込み開始ボタンを押し必要な箇所で停止ボタンを押すだけで取り込みが完了します


ボタン操作が1回なら取り込んだファイルは一つのファイルになるはずですが実際には「m2t」の拡張子の付いたいくつかのファイルに分割されていました。

テープの微小な無記録、空白時間が取り込みファイルを分割する理由のようで
・テープのごみ
・撮影時に一旦停止した場面
などが原因として挙げられます。

今回は新品の純正HDV対応テープ、新品の機械ですのでテープの品質やごみ等でこれをやられたのでは困りますが、途切れた部分を確かめたら撮影時に停止した切れ目で分割されているようでした。この程度なら許せる範囲です。


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Step 4 連携は可能か?

「Picture Motion Browser」で取り入れた映像はEDIUSで編集可能か?
結論は”YES”
最も心配していたことはクリアできました。
「Picture Motion Browser」で取り入れた映像をそのままEDIUSのbinウィンドウにドラッグ&ドロップすればOKです。

ハンディカム付属のソフトで映像を取り込み、EDIUSで高度な編集をした後に再度ハンディカムのテープに書き戻す。ということが現状のPCである程度できたことは結構有意義なことでした。

テープに編集後の映像ファイルがあるということはこのままテープで保存できますし、ハンディカムをHDMIケーブルでハイビジョンTVに接続すればいつでも自分で撮影したハイビジョン映像が見れる、ということになります。


▲編集したハイビジョン映像をハンディカムのテープに書き戻している全体図
左2つの画面はPCのメインとサブのものでこれまでと大きな変化はありません。
ハンディカムはPCの汎用IEEE1394端子に接続されています。これまでの専用キャプチャボード「DVStormXA」は使用できません。
左から3番目がハイビジョンモニターでハンディカムとはHDMIケーブルで接続されています。これまでのDV編集とは異なり、編集時の映像を直接このモニターで見ることはできません。ハンディカムのモニタとして使用しています。



本来ならここまでで一応大成功! ということになるのですがHDV方式のハンディカムHDR-HC7は今後はAVCHD方式に取って代わりおそらく最後の機種になることも予想されます。従ってこのハンディカムが壊れてもいいようにテープメディアにあるハイビジョン映像は将来にも使える部分に保存しておくことが必要になります。

そこで必要なのがハイビジョンHDDレコーダーあるいはブルーレイレコーダーです。
今回はハイビジョンHDDレコーダーにハイビジョンビデオカメラ向けのi-Link端子が前面に用意してありますのでここから取り入れようと思います。
背面のi-Link端子は既にブルーレイレコーダーと接続されていてこれを外さないとうまく機能できない可能性がありましたが2台を確実に認識し特に問題はありませんでした。

▲ i-LinkによるHDVカメラとの接続
▲2つのi-Link端子に接続される機器の認識
▲HDDレコーダ・DV-ARW22に手動で映像を取り入れる
 カメラで再生、HDDレコーダーで録画の操作が必要


ここで要注意!
HDV方式のハンディカムHDR-HC7からハイビジョンHDDレコーダのHDDには無事コピーすることができました。
本来ならHDDにコピーできたのだから後はi-Linkでブルーレイレコーダーにコピーあるいはムーブ(コピーワンス)することは簡単だろう、と考えてしまいます。
解説はこちら→Blu-ray Disc考in2008Winter 

ところがどっこい、ハイビジョンTV放送を録画したものはダビング(コピーワンス)できますがHDVハイビジョンカメラから取り入れた映像はブルーレイディスクには書き込めないという辛い事実が存在するのでありました。
これは録画方式が異なることに起因しているようで他のメーカーのHDD+ブルーレイ or HD DVD一体型レコーダーでも同じく実現できないことであることが判りました。すべてのメーカーで調査したわけではありませんが現時点で実現できるのはハンディカムとの相性を良くしてあるSONYの特定の機種のみであるようです。(例;BDZ-L70)


回避策は?
ハイビジョンハンディカムで撮影した映像、編集後の映像はSONYの特定のブルーレイレコーダーを使用しないと「次世代DVD」にハイビジョン画質でバックアップしておくことはできないのでしょうか?
答えは”できる”です。

もうひとつ方法が残されています。それはPCのDVDマルチドライブをブルーレイドライブに変更することです。価格も1/4程度ですのでかなり障壁は低くなるのではないでしょうか。次の「ボーナス」頃にはPCにブルーレイドライブを導入してバックアップ環境を完璧にしたいナとは思っていますが果たして実現するかどうか・・・・・・

ハイビジョンカメラから取り込んだ映像をブルーレイディスクに残せるPC用ブルーレイドライブの情報は
▼こちらからどうぞ

ioPLAZA【アイ・オー・データ直販サイト】
会員専用ページの表示が出ますが「ホーム」をクリックしてブルーレイドライブのページにお進み下さい


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次期ビデオ編集へ

ハイビジョンビデオ編集がこれからの主流になると思いますが現在のところ高度な編集を可能にするキャプチャボードは高価ですしそれほど多くは出回ってはいません。

canopusからいくつか発売されていますので紹介しておきます。これらのキャプチャボードはCPUに負担をかけずに作業を行ってくれますから現在のハイエンドPC環境でもかなりスムースな編集作業ができることが予想されます。PCの汎用IEEE1394を使用する方式に比べ何よりも便利なところは編集途中をリアルタイムで外部モニターで確認できることでしょう。もう少しすればHD RECS;エイチディーレックスが何とかして手の届くところに降りてきてくれるかもしれません。

特徴 価格
HD RECS;エイチディーレックス
● フルHDをそのままAVIファイルでキャプチャ
●Canopus HQ Codec による高画質映像
● 「ハードウェアHQエンコーダ」搭載
● HDMI、コンポーネント、S、コンポジット、アナログRGB入力に対応
● Blu-rayオーサリングソフト付属
● ノンリニアビデオ編集ソフト「EDIUS Pro version 4 30日体験版」 付属

動作環境;CPU Intel Pentium 4 2.8GHz以上

\95,000(税別)
VELXUS 300
「プロ」でも採用されている業務用にも属するシステムです。

カノープスカタログからの引用です
現在ノンリニアビデオ編集の標準となっているDV形式、DVDで普及したMPEGなど、映像の記録形式は多様化してきました。そして遂にハイビジョン映像記録を飛躍的に普及させるHDV規格対応製品が登場しました。
VELXUS 500は様々な形式のコンテンツをタイムラインに混在させることが可能。HDVカメラ、DVCAM、ベータカムなど、ソースの違いを気にすることなくリアルタイム編集することができます。

動作環境;intel Xeon 2.8GHz デュアルプロセッサ(Hyper-Threading:有効) 以上のCPUが必要

詳細はcanopusのホームページをご覧下さい
\197,400
VELXUS 500 \398,000

価格は2008年1月現在のCanopusダイレクト価格



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