Lavie LL970/DのDVD Video機能
     最新ノートPCのDVD事情     2006年1月FirstUP

NECの最新ノートPC、2005年秋・冬モデルでDVDを作成してみました。「最新の〜」とありますがいつもの如く
この手の記事はすぐに「最新」ではなくなるのでご了承下さい。

PC概要

   LaVie L アドバンストタイプ
型名 LL970/DD
OS Windows(R) XP Home Edition SP2
CPU インテル(R) Pentium(R) M プロセッサ 740 (1.73GHz)
(拡張版 Intel SpeedStep(R) テクノロジ搭載
キャッシュメモリ 1次 インストラクション用32KB/データ用32KB
2次 2,048KB
システムバス 533MHz
メモリバス 333MHz
チップセット ATI社製 RADEON(R) XPRESS 200M / IXP 400
搭載メモリ容量 768MB
(DDR SDRAM/On Board 256MB、PC2700対応、デュアルチャネル対応
+ DDR SDRAM/SO-DIMM 256MB×2、PC2700対応、デュアルチャネル対応) 
内蔵ディスプレイ 15型 高輝度・広色度域・広視野角TFTカラー液晶
(スーパーシャインビューEX2液晶)
最大1,677万色 1,024×768ドット表示
グラフィックアクセラレータ ATI社製 RADEON(R) XPRESS 200Mに内蔵
ビデオRAM 標準32MB(BIOS Setup Menuにて64MB/128MB選択可)
ハードディスクドライブ 約100GB(Ultra ATA-100)
DVD/CDドライブ DVDスーパーマルチドライブ(DVD-RAM/R/RW with DVD+R/RW)内蔵
(バッファアンダーランエラー防止機能付き)[DVD-R/+R 2層書込み]
TV機能 ハードウェアMPEG2リアルタイムエンコーダ

指令

<年末・大晦日のとある公共的放送局の長時間番組を録画しそのまま2層書込みDVDに残しなさい。
かつ、いつもの歌番組のように男性アーティストはすべてカットし女性アーティストのみの音楽DVDを作りなさい。

なお、「公共的放送局」としたのは当該放送局が現在その運用に信用をなくし、かのBBCのような確固たる信念と
実績を持った「公共放送」に現時点では程遠いのでそのような表現にしたものである。

なおなお、このテープは自動的に消滅する・・・・・・・・・・してないしー、テープでもないしー、NHK批判が残るしー・・・・・
                                           ・・・・・・・あ、局名、言ってもた>


Perform the Mission

<準備>
TV録画機能
DVDに書き込む前にまずTV放送を録画しなければなりません。
「最大約97時間の長時間録画を実現する約100GBハードディスク」などという謳い文句ではありますが
もちろん実際に活用できるHDD容量はずっと狭く高画質モードでの公称録画時間は16時間になっています。
それぞれにどれくらいの差があるものなのかは比較したことはありませんが出来上がったDVDを大画面TVでも
見るに耐えるものにするには高画質モードを選んでおきたくなるのが人情のようです。

高画質モード 約16時間
標準画質モード 約32時間
長時間モード 約62時間
超長時間モード 約97時間

ソフトウェアは「Smart Vision」というTV・外部入力端子からの録画、録画したビデオの再生、DVD作成等の機能を
持ったものが準備されています。
ネットに準備された番組表を使って予約録画などという面倒くさい設定はここでは一切しません。

「チャンネル設定ユティリティ」という簡単ツールが準備されていますのでアンテナを接続すると自動的に受信設定が
行われます。

<録画開始>
公共的放送局にチャンネルを合わせ7時20分になったら録画ボタンを押します。
そのままPCでTVを見るもよし、居間で家族家族と一緒にTVを見るもよし。
23時40分少し前にパソコンの前にきて40分丁度に停止ボタンを押します。

番組名は「輝け!紅白レコード大賞」とでもしておきますか・・・・・

▲TV画面例

録画が完了したら画面を「VIDEO」に切り替え、録画されていることを確かめます。

▲録画済みビデオ一覧

録画済タイトル一覧が表示されますので選択して再生します。
ファイルはHDDにあるので高画質4時間の巨大なファイルでもトリック再生
(早送りや再生位置表示バーの移動による再生など)のレスポンスにストレスは感じません。

<DVD作成>
番組スタートで録画開始、番組終了で録画停止、しかも公共的放送でありますので途中一切CMがありません。
そのまま編集なしでDVDに記録してもよさそうです。途中ニュースが入りましたがあとで見るときは2005年の
よい記録になるかも知れませんのでそのまま残してもいいかなって線で妥協します。

▼DVDに書き込むタイトルを選択し、画面右上の「エクスポート」ボタンをクリックします。


エクスポート画面が出ますのでどうせならということで「DVDメニューつき書き込み」を選択します。

メニューとは市販やレンタルのDVDの始めに表示される言語や字幕の設定、あるいはシーン選択画面のことをいいます。
ここでは1本の映像を適当な部分でカットし複数のシーンを作成してメニューとして表示させ、選択できるようにしたものをいいます。
ひとつのシーンのことはここではチャプタ(章)と表現されています。


ここからは「Ulead DVD MuvieWriter」という映像編集・DVD書込みソフトが自動起動します。

▲起動中のDVD MuvieWriter(for NEC Ver.4)


▲「Ulead DVD MuvieWriter」が起動した状況

「Ulead DVD MuvieWriter」は単独のアプリケーションですが
「Smart Vision」のこの場面から起動した場合、「Ulead DVD MuvieWriter」の
@書き込むファイルが選択済み
ADVD書込みメニュー設定の画面
の位置まで進んでいます。ちなみに「戻る」ボタンで「Ulead DVD MuvieWriter」の開始の画面まで戻れます。

このステップではDVDに書き込もうとする映像全体をひとつのチャプタに設定しています。
この例に取り上げた「輝け!紅白レコード大賞」のように4時間以上のものは途中で区切っておくと
あとで見易くなるかもしれません。丁度ニュースが途中にありますからここで前半、後半にわけるのもいいでしょう。

そのためにはひとつ前のSTEPまで戻る必要がありますので「戻る」ボタンで戻ります。

▲チャプタの追加/編集ができる画面が表示されますので映像を再生して、区切りたい場面で静止させ、
画面右中央の「ハサミ」ツールでカットします。
2つのチャプタができますので「次へ」で次に進みます。


▲2つのチャプタに分割されてメニューが表示されました。


▲「次へ」でメニュー画面が動画(モーションメニュー)で表示されます。
  メニューで選んで再生することが可能です。

OKなら一旦戻り
  ・「番組名なし」の部分をクリックしてタイトルを記入できます。
  ・メニューの自体の画面を好みのものにすることができます。下のいくつかのサンプルから選べるようです。
  ・画面下の方にDVD8.5Gというボタンが見えますのでクリックしておきましょう

さてこれでほとんど必要な部分は設定されたものと思いますので「次へ」で次のSTEPに進みます。
いくつかのステップでDVDへの書込みが行われます。
ここでは詳細は省略しますが画面の指示に従って、あるいは「Ulead DVD MuvieWriter」の操作説明書を
ゆっくり読んで進みましょう。

▼DVD書込みのスタートです
(DVDへの書込み、ということでPC画面のキャプチャなどの操作は怖くて一切できませんでした。
                               で、デジカメで写した写真なので判りにくい部分はご勘弁下さい)


▼DVD書込み終了画面です。 およそ2時間30分かかったようですね

今回は高画質で録画した4時間20分の番組なのでどうしたものかと考えてしまいました。

DVDレコーダーの場合だとDVD-R 1枚にいつもはリアルタイム録画で2時間ほど録画している。
ダブルレイヤは2倍と考えて4時間録画可能だとしても今回は20分オーバー。う〜む。

2層DVDの公称容量は8.5G。「Smart Vision」上の録画ファイルは15.4GBもある。ファイルは変換されるとは
思うけどどうなるのかまるで判らない。う〜む。

記録の原理をいまいち理解していない素人ですので結構心配でしたがそこは天の助け、
「1枚のDVDに収める」というボタンがありましたので選択しておきました。
これで適当に圧縮されて書き込まれるはずですので余計な心配はしないことにしました。

今回、マニュアル無しでいきなり画面だけでやってみましたが何とかダブルレイヤDVD-Rに
メニューつきのDVDタイトルを無事作成することができました。

そして最も感動したのは、少しも期待していなかったのですが、車に積んでいた少し古いDVDプレーヤや
ホームシアターセットでも問題なく再生できたことです。
大画面TVでも見劣りしない程度の画質で、4時間番組がDVDに簡単に録画できるのですから世の中進歩したものですね。

▼ついでに大成功の影の役者、2層書込みDVD-Rのメディアも紹介しておきましょう。


<映像編集>
録画した映像そのままをDVDに書き込むことは比較的楽にできました。
まだもうひとつミッションは残っています。
カット編集して女性アーティストのみの「輝け!紅白レコード大賞」を作成しなければなりません。

この最強のノートPC(褒めすぎ?)LaVie LL970/DDにはこれまた「ただ」で映像編集ソフトまで付属しています。

▼様々な機能を持った「SmartHobby」


「DVDをつくる」から「映像を編集する」ボタンをクリックしていきます。


▲映像編集画面
映像を再生しながら不要な場面をカット、いくつか出来上がったシーンをいくつか準備されたトランジションで
接続していく、という手法で目的の「輝け!紅白レコード大賞・女性アーティスト版」は製作可能のようです。

しかしながら4時間あまりの原画を移動バーや指定秒数だけジャンプできるボタンだけで細かくカットしていく作業は
「おしおき」にも似た過酷な作業に思えます。
また接続部分の不要な音を消したり、フェードアウトしたりする繊細な作業はできませんので仕上がりは
意に反した、ぶっきらぼうな作品が出来上がることが予想されます。

不可能ではない、「Mission Impossible」ではないことだけを確認してこのツールを使用することを諦めました。


Mission Impossible

最後の手段として
ビデオ編集ソフト「Ulead MediaStudio Pro 6.0」と
ビデオ変換ソフト「Canopus ProCoder Express」の力を借りることにしました。

▲「Ulead MediaStudio Pro 6.0」 ▲「Canopus ProCoder Express」

「Smart Vision」で録画されたファイルは直接、ビデオ編集ソフト「Ulead MediaStudio Pro 6.0」では取り扱えませんので
ビデオ変換ソフト「Canopus ProCoder Express」でいったんDV編集用のファイルに変換します。
Canopus MPEG Fileで 15.4GBだった「輝け!紅白レコード大賞」のファイルは変換後、何と 56.1GBの巨大なビデオクリップ
に変身します。

変身します・・・・・のはずですが、あんなに褒めたたえたLaVie LL970/DDにでもできないことがあるんですね。
100GBのHDDはおよそ78GBの容量を確保したのにもかかわらず、56GBのファイルを生成することができませんでした。
仮に生成できたとしてもその後ビデオ編集にかなりの場所を必要としますのでミッション遂行は無理なようです。

試しに大容量のUSB・HDDを接続してやってみましたがすぐにアウト。たぶん接続したHDDが長時間録画できるフォーマットに
なっていなかったためと思います。フォーマット変更しての確認はやっていません。
ミッション遂行成功の可否は外部HDDにかかっている・・・・・・

ということにしてノートPCでのDVD作成レポートは終了。
ちなみに「輝け!紅白レコード大賞・女性アーティスト版」は映像編集用最強PC・VipEXにて問題なく作成できた・・・・・
いや今順調に編集中、ということをお知らせしておきます。


共同作戦                      2006年2月5日追記

NECの最新ノートPC、2005年秋・冬モデルでのDVD作成に挑戦しました。

映像の取り込み→編集→DVD書き込みについての総合性能評価です。
結果は不可能ではないがLaVie LL970/DDのデフォルト機能では映像編集に難点があることがわかりました。

TVチューナ、DVD作成ソフトは申し分ないものがインストールされていますのでこの機能は利用して編集のみ映像編集用PC、VipEX
を使用するという共同作戦をとることにしました。

VipEXには充分なTVチューナと映像編集ソフトは装備しているのですが付属のDVD書き込みソフトが単純な1メニューのみの書き込みしか
できませんので出来上がりのDVDの面白みが若干不足します。

共同作戦のスケジュールは次のようになります。
ちなみに@以外のすべてを一度にやろうとすると半日は見ておいたほうがよいでしょう。

@映像取り込み Aファイル変換 B編集 Cファイル変換 DDVD作成
LaVie LL970/DD 大晦日の公共的放送局の4時間にわたる歌番組「輝け!紅白レコード大賞」をTVチューナで録画します。
公称15.4GBのファイルが作成されます。
            メニュー付きのDVDを作成します。
VipEX     DV編集するためにLAN経由で転送しファイル変換ソフトでDVファイルに変換します。
公称56.1GBの巨大なファイルが生成されます。
女性アーティストのみを残し、あとはすべてカットします。
1時間15分になりましたのでもう少し他の歌番組で録画した曲を追加します。
すべてを1本化したファイルを生成します。トータル1時間49分、公称50.8GBのファイルになります。
Lavie側でDVDに書き込める形式のファイルに変換します。
公称4.13GBのファイルが作成されます。
   
備考 年末年始は実家に移動します。
TVチューナは自動設定可能ですので受信地域が変わってもすぐに受信可能になります。
Canopus Procorder Express for EDIUS
というソフトを使用します。
映像編集ソフトに付属しますが単体でも販売
されています。
EDIUS pro3というDV編集ソフトを使用します。
曲の移り変り部分の映像を1フレーム単位で編集できますのでなめらかな仕上がりになります。しかもリアルタイムで処理されますのでほとんどストレスがありません。
Canopus Procorder Express for EDIUS DVD作成というソフトを使用します。
映像編集ソフトに付属します。
Ulead DVD MuvieWriter4というソフトを使用します。

@とDはここで紹介しました。
他の操作も一応「AudioVisual」こコーナーのどこかで少しずつ紹介していますので一連の紹介はここでは省略します。

ほんとうならここで「こんなんできました!」と紹介したいところですがすべて「著作権」がからんでいますので出来上がった
DVDをお見せすることは残念ながら無理のようです。PCの操作画面のみでご想像下さい。
DVD始めのメニュー画面のみをちょっとだけ紹介しておきますね。

▲バランスの悪いメニュー画面になりました。原因は上の余白部分にこの画面の説明文字「マイタイトル」が
あったのでこれも表示されるのかと思って子画面を少し下に寄せてしまったためです。
メニュー画面、背景、小画面、タイトルの種類や位置は自分である程度自由に設定することができます。

それとLaVie LL970/DD側で映像編集をしたくなさせるDV編集ソフトEDIUSの編集画面をもう一度紹介しておきます。
高画質録画した4時間番組では巨大なファイルを扱いますのでノートPCのハードウェアそのままではまだ対応できないようです。

▲4時間分のファイルをタイムライン上に載せてもリアルタイムでストレスなく自由に編集できる操作性は手放せません。
 この編集ソフトで取り扱えないファイル形式のものはファイル変換を必要とします。
 これに多くの時間を費やしますがこちらはただ気長に待っていればいいと妥協して、沢山の操作を必要とする編集にはやはりそれなりの
 編集ソフトを準備しておくほうが楽のようです。

そのうちノートPCにもこの手の編集ソフトがプレインストールされHDDも400GB程度になればさらに強力な映像ツールになりますね。
そんなときには地上波・BS/CS110°デジタルチューナ(しかもダブル)でも搭載していただきましょうか。


*ここで使用した画像は説明の内容と若干違うものを使用している部分もあります。
説明画面としての大まかな部分は間違いありませんが詳細部分については本文と若干異なります。


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